新型ロケット「H3」2024年2月17日打ち上げ成功!

新型ロケット「H3」2024年2月17日打ち上げ成功!

2024年2月17日の午前9時22分、種子島宇宙センターより国産の新型ロケット「H3」2号機が打ち上げられました。


打ち上げの様子 – JAXA公式You tube

2023年3月7日に1号機が失敗して以来、約1年ぶりの再挑戦であり、日本で新型のロケットの打ち上げが成功したのはH-IIBロケット(2009年)以来、約15年ぶりとなります。

新型ロケット「H3」について

H3ロケットは最長63mの大型の衛星運搬ロケットです。JAXAと三菱重工業が開発を行っており、液体燃料を使用した使い捨て型のロケットになります。

「H3」の「H」は水素の元素記号、また、H-IIロケットから「H」や数字の継承と、Ⅱと混同させないためにアラビア数字の「3」が採用されています。

ペイロードについて

1号機の失敗を踏まえてH3ロケット2号機にはロケット性能確認用ペイロード(VEP-4)、および小型副衛星2機(CE-SAT-IE、TIRSAT)がペイロード(輸送物)として積まれており、VEP-4およびTIRSAT は打ち上げから3分後、CE-SAT-IEは約17分後に機体から分離されました。

VEP-4は1号機のペイロードである「だいち3号」とほぼ同質量で、2回目のエンジン燃焼が停止後に分離確認試験が行われており、分離されたことも確認されました。

CE-SAT-IEはキャノンが開発した小型衛星です。反射望遠鏡とキヤノンの一眼カメラ「EOS R5」及びキヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot S110」が搭載されています。地上の高精細画像や広域画像・カラー動画を取得し、防災や農業などの分野に活用予定です。

TIRSATはセーレン株式会社などが開発した超小型衛星で、搭載した赤外線カメラで地上の工場などの熱源を感知、稼働状況などを調査する事が可能です。

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