「H3」3号機および「だいち4号」2024年7月1日打上げ成功!

「H3」3号機および「だいち4号」2024年7月1日打上げ成功!

2024年7月1日の午後12時6分、種子島宇宙センターより「H3」3号機が打ち上げられました。


打上げの様子 – JAXA公式You tube

H3ロケットの打上げは2024年2月17日の2号機以来、約5か月ぶりです。ペイロードに先進レーダー衛星「だいち4号」が搭載されました。
打上げから3分後にペイロードを搭載したフェアリング(ロケット最上部にあるペイロードを搭載する部分)が機体から分離、その後約16分後に「だいち4号」を切り離して予定の軌道に投入し、打上げは成功しました。

H3ロケットについて

H3ロケットは次世代の大型基幹ロケットです。日本が宇宙への輸送手段を持ち続けられるように現在運用中のH-IIAロケットの後続機として開発されています。
JAXAと三菱重工業が開発を行い、2月17日に2号機で打上げが初めて成功、今回は3号機の打上げとなりました。

「だいち4号」について

「だいち4号」は高性能なL バンド合成開口レーダ(PALSAR-3)を搭載した先進レーダー衛星で、2014年に打上げが行われた「だいち2号」の後継機となります。「だいち2号」の高い空間分解能(3m)を維持しつつ、観測幅を 4 倍(200 ㎞)に拡大し、観測頻度が向上したのが特徴です。
国内のみならず、地球規模の陸地を継続的に観測し、取得された地理空間情報は災害時の被害状況の把握や対策、インフラのモニタリングなどの安全保障を中心に活用されます。また、AIS(船舶自動識別装置)信号用受信機(SPAISE3)も搭載しており、PALSAR-3と協調観測することで船舶の航行安全に貢献します。

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